23歳の岡本圭人くんに





 岡本圭人くん、23歳の誕生日おめでとうございます。

 わたしがあなたを知って、もうすぐ3年が経ちます。3年前、まだ表情を固くして笑う圭人のことをまだ覚えています。当時、わたしは嵐が一番好きで、相葉さんが一番好きで、圭人は二の次に好きな状態が1年半、続きました。
 圭人を自担にしてそろそろ1年です。1年も経ちました。
 この1年でHey!Say!JUMPを取り巻く状況はいろいろ変わりました。
 環境も変わったし、冠番組もできたし、初めてのカウコンを成し遂げました。
 Hey!Say!JUMPめっちゃ売れたなあ、と思います。みんなに「いまHey!Say!JUMP推してる」って話をすると「ああ〜最近出てるね」と言われるようになりました。めちゃめちゃにうれしい。

 けど、圭人自身はやっぱりまだもどかしい気持ちを抱えていて、まだまだだって思ってる。わたしも思う。
 圭人が焦っているのを見るたびになんだかわたしも悔しくなります。きみはこんなに頑張っているのにと思います。
 周りが、圭人のやりたい仕事をしているから一層焦燥に駆られるのだろうと思うし、だけど圭人はそのことをわかった上でメンバーの仕事を自分のことのように喜ぶ子です。わたしはそういうところも好きだから、いつも困る。圭人のやさしすぎるところ、ひとのよろこびを自分のものにしてしまうところ、大好きです。
 そんなきみが焦っているのを見ると胸がぎゅっとなります。
 どれだけやさしくても、頑張っていても、需要がない限り、仕事はまわってこない、そういうことを考えさせられます。
 わたしはずっと圭人に、焦らなくてもいいのに、と思っていました。焦らなくても「いつか」圭人にやりたい仕事が回ってくるときがあるよ、と思ってました。そのままずっと、焦らなくてもいいんだよ、と言い続けていきたかったです。
 でも、圭人がそういう類の話をするなら、それはそれでよかった。焦ってるんだ、と思わされるのはよかった。圭人が努力した上で仕事に貪欲になっている姿はめちゃめちゃかっこいいよ。

 大学はもしかしたらまだ卒業できてないのかもしれない。厳しい大学だって聞くし、仕事で休みがちなところもあるだろうし、それならしっかり卒業してほしい。ときおり、記者さんが「大学終わりの岡本」って書いてくれるのがわたしは好きだったりした。仕事と学業、両方とも頑張っていて、また圭人のことを好きになるんですよ、結局。
 仕事が休みで大学もない日は先輩の舞台を見に行ったり、家にいても映画を見たりして演技の勉強を欠かさないでいる姿勢も、尊敬してる。ほらどんどん好きになる。知れば知るほど、いい子でまっすぐだってわかる。
 だから、焦っていいんだよ。やさしくなんかなくてもいいんだよ、もっと焦って、掴みに行ってもいいんだよ。ひとのことなんか考えなくてもいいんだよ。

 そう、思うけど、世界はそんなに単純じゃない。
 やっぱり圭人に新しい仕事はこないし、他の世界は順調に回ってるのにきみの世界は止まったままだ。もう「いつか」を待つのは終わったのかもなあと思う。待たずに捕まえに行かなきゃと思ってるのかな、と勝手に思ってる。そういう焦りは、きっと次につながるんじゃないかって本気で考えてる。
 だからわたしも一緒に焦るつもりでいます。圭人が置いて行かれないように。

 圭人の23歳はどうなるんだろうなあ、と思う。
 もしかしたらこんなブログを書いた次の日に圭人にお芝居の仕事が来るかもしれない。7月には先輩のバーターでドラマに出てるかもしれない。どれも「かもしれない」で、確かじゃないけど、未来はまだ決まってない。

 岡本圭人くんの23歳がたくさんのチャンスで溢れていることを、わたしは願っています。

 23回目の誕生日、二度来ない23回目。
 何度目かわからない生まれてきてくれてありがとうを、送る。